ガチ恋をした話。
『ガチ恋』という単語をご存知でしょうか。
最近SNSでよく見かけるなあと私は思います。
類語に『リア恋』なんてあるようです。
意味は
『本気で(ガチ)』で『恋をしている』
というものを略した単語。
(もっと詳しい解説は検索サイトへ)
日々生まれる新しい単語の中では意味が分かりやすい方ですね。
しかし『ガチ恋』は誰にでも使う単語ではないようです。
彼氏彼女や、奥さん旦那さんにガチ恋!というのはあまり見かけません。(意味としては最適ですが)
SNSを見ていると、
”なかなか手が届かない遠い存在の相手”
に本気で恋をした時に使われるそうで。
(すごくざっくりな説明)
アイドル、俳優、声優…
時に可愛らしく、時にかっこいい…そんなキラキラした世界の相手にはとても魅力を感じますもんね。
そんなガチ恋の相手には二次元の存在も含める事ができます。
いわゆる”キャラクター”と呼ばれる彼女、彼達。
存在しない遠すぎる相手。
私はそんな相手に恋をしました。
彼はとあるゲームのキャラクター。
素晴らしい音楽の才能を持っています。
真っ白な肌にグレーの瞳が美しい素敵な人です。
そんな彼に命を吹き込んでいるのは彼の容姿にぴったりなクールだけど少し甘い声を持つ声優さん。
正直、一目惚れでした。
今まで好きなキャラクターはもちろんいました。
某少年漫画の裏社会に生きるキャラに惹かれたり、貴族の息子のキャラクターに惹かれたり。
でもそれは、あくまでその作品の好きなキャラで、もちろん大好きですがガチ恋に至ることはありませんでした。
むしろ弟のように可愛がりたい!お小遣いあげたい!のような気持ちが募るばかり。この現象は何恋と呼ぶんでしょうね。
好きなキャラクターとその作品の主人公が結ばれることを願うこともありました。
話は逸れましたが、一方的に可愛がりたい!見守りたい!というスタンスで色々な作品に触れてきた私にとって、一目惚れをした感覚は不思議としか言えませんでした。
その時はまだ冷静な考えが勝っていたと思います。
所詮、二次元。 絶対に会えない相手。そんなのに恋をしてどうするんだ。という考えが巡るばかり。
その時点でゲームをやめていたら良かったのですが、どうしようもなく惹かれる彼の存在にやめるなんて選択肢はありませんでした。